奇跡の残留へ
ポーランドから来た救世主だが、懸念される点もあった。2021年10月17日のアジアチャンピオンズリーグ準々決勝韓国1部浦項スティーラーズ戦後のドーピング検査で禁止薬物反応が検出されたため、アジアサッカー連盟から2021年12月9日から起算して4年間の活動禁止処分を下された。
後にこの事案はスポーツ仲裁裁判所までもつれ込み、勝訴する形でプレーを再開した。だが復帰直後のポーランド1部22-23シーズンではリーグ戦5試合無得点とブランクの壁に苦しんだ。そのため、大宮での活躍は難しいのではないかと一部のJリーグ関係者から疑問視されていたという。
ただその心配は杞憂(きゆう)だった。2021年開催された欧州選手権に向けたポーランド代表メンバーに選出された実力に陰りはなかった。苦しいチーム状況であるにも関わらず、違いを作り出したシュヴィルツォクなら奇跡を手繰り寄せることができるかもしれない。
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シュヴィルツォクを始め、新加入戦はチームにフィットする時間が必要だ。それでも実績のある選手は多く、個人能力も優れている。背番号10もコンディションが今後上がる余地はあると思われるので、新戦力と既存戦力が上手く融合すれば、奇跡の残留を掴み取れるかもしれない。
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