なお、試合は現在女子フットサルリーグ3連覇中の強豪バルドラール浦安ラス・ボニータスが3-0と実力を見せ、残念ながら福井丸岡RUCKは今年唯一のホームゲームで敗北。

ただ、目の前で福井ユナイテッドFCの無料イベントが行われるという状況のなかで会場となった福井県営体育館には500人以上のファンが詰めかけ、非常に盛り上がりを見せていた。

試合後の記者会見で、千葉県の浦安市を本拠地とするバルドラール浦安ラス・ボニータスの米川正夫監督は、福井丸岡RUCKの運営について以下のように話していた。

米川正夫監督

「相手のホームでお客さんも入っていたのでとてもいい雰囲気で試合ができたことは本当に良かったと思います。

うちの運営に関して言えば、男子チーム(バルドラール浦安:Fリーグ)があるのでクラブの規模感としては他よりもしっかりしていて、お客さんもついてきます。また先月のホームゲームに関しては選手が主導して集客を頑張ろうといろいろなイベントをやってくれました。

選手自身がどれだけ人を呼べるかという点では大事だと思います。周りの人も見に来てくれないのなら、当然知らない人が見に来てくれるはずがないのですから。

福井丸岡RUCKさんは都心部と比べれば興行で人を集めるのは大変だろうなと思いますが、そのなかで比較的集客できているというのはみんなの努力の成果ですね。選手の家族も運営に関わっていて、ファミリー的な雰囲気もいいですね」

そして、福井丸岡RUCKの池内天紀選手も試合後「お客さんが入ってくれると、見てもらっているからこそいつも以上のプレーを見せたいと思うことができますね」と話していた。

福井丸岡RUCKのキャプテンを務める10番の池内天紀選手

また、福井丸岡RUCKでは選手たちが「ガラクタチャンネル」というYoutubeチャンネルでも活動していることで知られる。

他に学業や仕事があり、さらにフットサルの練習もありながら、さらにYoutubeの活動も行うことは負担にもなりかねないものだが、どのような感覚で取り組んでいるのか。池内天紀選手は以下のように話していた。

池内天紀選手

「Youtubeは自分たちから始めたんです。選手の素顔を見せるようなものが多いんですけど、飾らずに中身を見てもらおうと。

いろんなところに訪問しても福井の方々は暖かくて、いつも応援してくださるので、感謝を伝えることができます。もちろんこれからの応援もお願いしたいというのもあって、撮影しています」

Jリーグのクラブが存在しない数少ない県の一つである福井。そこでスポーツを軸として「地域で相互に応援し合える」触媒になろうとしている福井丸岡RUCK。

もちろんまだまだ発展途上ではあるものの、女子フットサルというカテゴリーのみならず、様々なスポーツ、様々な地域の活動に影響を与えられる存在になっていきそうだ。

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なお、日本女子フットサルリーグの次節は8月25日から26日にかけて茨城県のニューライフアリーナ龍ケ崎で開催される予定となっている。

セントラル開催のため、リーグに参戦している11チームのうち10チームが同じ会場で試合を行う。また試合は「SPOTV NOW」で放送されるため、遠方からも観戦することが可能だ。

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