そのユニバーシアード2019の決勝・ブラジル戦では、三笘のスルーパスに抜け出した上田が、左足のコントロールショットでこの日2点目をゲット。上田はハットトリックの大活躍で、通算7度目となる優勝に大きく貢献している。

試合後に「僕は常に三笘選手のドリブルしている姿を思い浮かべながら、どう走るか、どう背後をとるかを考えているのですが、その選択肢のひとつが互いに合ったタイミングでのゴールでした」と2点目を振り返った上田は、三笘との“連係の妙”を明かした。

2021年6月には、U-24日本代表でもコンビネーションが冴えた。

東京オリンピックのメンバー発表前のテストマッチだったジャマイカ戦で、三笘からの絶妙なスルーパスを受けた上田が、ループシュートを決めてチーム3点目をゲット。ホットラインが再び開通した瞬間だった。(動画1分58秒から)

上田はシュートレンジが広く、Jリーグ時代には弾丸シュートを幾度となく決めていたが、基本的には自身の動き出しに合わせてパスをもらい、確実にフィニッシュする形を得意とする。つまり、出し手との呼吸を合わせることがゴール量産のカギを握るのだ。

クラブよりも合計の練習時間が短くなる代表活動においては、コンビネーションを深める時間も当然短くなってしまう。この時に、年代別代表や各クラブで培ってきた連係をそのまま生かすことができれば、その選手にとっても、代表チームにとっても非常に有益となる。

破壊力抜群のドリブル突破に加えて、出し手としても優秀な三笘を最大限生かすためにも、ドイツ戦で上田をスタメン起用すべきではないだろうか。