勢いを持続させて15年ぶりのJ1へ!
リーグ戦7連勝を記録するなど、驚異的な追い上げで5位まで浮上し、昇格争いを展開するジェフユナイテッド千葉。
5-0で勝利した第37節・ファジアーノ岡山戦後には、「前に前にというところが統一されてやることがハッキリしているために、切り替えの部分だったりも残り時間が少なくなっても変わらない。明確にそこを求めて、それを選手たちもしっかりと表現してくれているので、そのまま進んでいければいいなと思います」と小林慶行監督も手ごたえを口にしていた。
だが、続く第38節・水戸ホーリーホック戦は、課題が残る試合になった。退場者を出して数的不利になった相手に対し、前半のうちに追いつくことができたのは連勝中の勢いを感じさせたが、後半開始から5バックに変更し、自陣深くに<5-3-1>のブロックを敷く水戸を崩しきれない。
指揮官はシステムを基本形の<4-2-3-1>から<4-1-3-2>に変更して前線の人数を増やしたが、割り切って守る水戸の壁は厚く、相手の3倍以上となる21本のシュートを放ちながらも1-1のドローでタイムアップ。8連勝とはならなかった。
リーグ戦残り4試合およびJ1昇格プレーオフでカギを握るのは、やはりストライカーの存在だ。苦しい時間帯でネットを揺らし、いかにチームを救えるか。その意味で、呉屋大翔と小森飛絢に期待したい。
直近5試合で3ゴールと爆発の予感を漂わせる呉屋はもちろんのこと、大卒ルーキーながらチーム内で唯一ふた桁得点(12ゴール)を決めている小森が再び量産体制に入れば、これほど心強いことはない。
クロスに合わせる技術、点取り屋らしいゴールへの嗅覚とペナルティーエリア内の落ち着きは群を抜いており、第37節・岡山戦で奪った6試合ぶりのゴールを起爆剤にしたいところだ。(動画7分13秒から)
38節を終え、J1自動昇格圏内の2位・清水エスパルスとの勝ち点差は6。数字上は逆転の可能性が残されているものの、清水との直接対決はすでに消化しているだけに、J1昇格プレーオフ圏内の6位以内でのフィニッシュが現実的な目標となるだろう。