いわてグルージャ盛岡で成し遂げたいこと
――今年のシーズン初戦でJリーグ200試合出場を達成されました。199試合で止まっていたのは引っかかりとしてありました?
いや僕自身は全然…「仕方ないな」と言うしかなかったです。
僕の年齢で200試合ってめちゃくちゃ少なくて。みんな周りの選手はもう400, 500いってる選手が多いんで。そこまで気にはしてなかったんです。
だけどチームが決まった最初に息子が「お、200試合出られるじゃん」と言ってくれて。「なに、そんなの気にしてたんだ」と思ったんです。
自分以上に僕の周り…SC相模原の当時の選手がそれを言ってくれたりとか。自分は大して思ってなかったんですけど、周りの人がそういうの気にしてくれてたのは嬉しかったですね。
――グルージャでは決して出場時間は多くありません(最終的に12試合全て途中出場で出場時間は99分)。そんな中でも心がけていることは?
2年間社会人でプレーした中でも、キックの部分は自分の強みだと思いながらずっとやっていました。それが表現できていたのでメンバーに入れてもらって、「ワンポイントで」というところも監督と話していて。
やっぱ強いチームというのは競争がすごく激しくて、若手・ベテラン関係なくやってるチームが強いチームだと思います。そういう雰囲気作りだったりとかはやっていきたいですね。
メンバーを外れてても車で行ける範囲のアウェイには自分で行ってますし、練習の前に若いヤツに声かけたり、チーム全体で集まった時には雰囲気よくできるように話し合ったりとか。
その時々でやれることは変わってくると思うので。そういうのは経験上長くやってきました。出られない時は出られないなりの立ち振る舞いを見せていって、それが若手に伝わればなと思ってます。
――グルージャで個人として成し遂げたいことはありますか?
僕はタイトルがあとJ3優勝だけないんです。それ以外のタイトルは全部取ってるんでそこですかね。
それでね、試合にもやっぱもっと出たい。出て、勝って、優勝っていうところが目標ですね。
――ちなみに元日本代表の秋田豊氏が代表を務めていますが、秋田代表はどんな方ですか?
僕はそこまで絡みないんですけど。でもなんかすごい選手との距離感、絡み方がうまくて。
選手にとっていいモチベーターになってるっていうふうには聞いてます。
――最後にグルージャのファン・サポーターはもちろん、水野選手を応援する方々へのメッセージをいただけますか?
僕は全部で9, 10チームくらい行ってますけど…もっとスタジアムに来てください(笑)!
地方のチームというのは、やっぱり地元のサポーターとかファンの方にもっと愛されるチームを作らなきゃいけない。僕らもそういう風に見せていかなきゃいけない。
もっと岩手県で盛り上げていって、グルージャがあるから「グルージャ盛岡…あ、岩手県だ」と認知してもらう。そのためにはファン・サポーターの方々がもっともっとスタジアムに足を運んで欲しいです。
開幕戦はサポーターも多かったんですけど、2試合目になったら一気に減ったというのがありました。そこはちょっと寂しいなと思ったので。
東日本大震災の時もそうですけど…「がんばろう東北」じゃないですけど、グルージャが勇気を与えられるそういうチームになっていきたいんで。
あと来てくれたら選手は単純に嬉しいんです。スカスカのスタジアムよりいっぱい入ってるスタジアムのほうが選手もグラウンドに立って見た時に「うわ、今日いっぱいいる」ってテンション上がって力が出ます。
やっぱり選手とサポーターって一体なんですよね。なので、最初言ったようにいっぱい来てほしいです。