今季、J1初挑戦となるFC町田ゼルビア。このオフも精力的な補強を行い、日本最高峰の闘いに備えている。

そうしたなか、チームと同じく「初J1」で注目される選手が、23歳の平河悠だ。

昨季はJ2で35試合に出場し6ゴール。自身初代表となるU-22日本代表にも選出され、9月にはパリ五輪予選のU23アジアカップ予選に出場した。

両サイドでプレーできるが、とくに右サイドの奥まで行ける突破力は、同じ大卒の伊東純也を彷彿とさせるものがある。

そこでQolyは、パリ世代屈指のサイドアタッカーである平河を直撃!

インタビュー後編では、プロとしての1年目を戦い抜いた2023シーズンや、初めて背負った“日の丸”などについて聞いた。

「感覚的な部分だけでしてきたサッカー」からの転換

――平河選手にとって2023年はどんな1年でした?

シーズンの初めに「J2優勝してJ1昇格する」という強い気持ちを持ってチームは始動しました。

それに相応しい選手・スタッフが揃い、この目標をまず達成できたということを1年目で経験できて、本当にこれからのサッカー人生の中で財産になると思います。

その中で自分は試合にも多く出させてもらって、サッカーだけではなく色々なことを学ばせてもらった1年だったかなと思います。

――町田へ正式に加入し、黒田剛監督が就任されました。前の年と比べてチームとして変わった部分、変化はやはり大きかったですか?

そうですね。コンセプトもサッカーも指導方針も全然違うので。イレギュラーさはそこまで感じなかったですけど、全く違いました。