6月のミャンマー戦とシリア戦に向けたメンバー26名が発表された日本代表。
パリ五輪に向けたU-23日本代表の活動も並行して行われることから人選が注目されたが、森保一監督は現状のベストと呼べるメンバーを招集した。
そうした中、欧州のシーズンが終了した直後の活動ということで、“欧州組”全体に対する評価を記者会見で尋ねられると、森保監督は「ヨーロッパ組…全体にと言いますか、全員成長しているということは確認させてもらっています」と答え、以下のように続けた。
「自国リーグでも非常にタフな戦いを1年通しながら、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出て、連戦で戦いながらシーズンを過ごしてきて、選手たちも疲労が溜まっていると思います。
ここで少し休みを入れてもらって、色々な選手を招集させてもらうということも選択肢の中では持っていましたが、選手たちはこれまでも自国のリーグ、そしてヨーロッパの戦い、さらには日本代表として長距離移動等々も含めてシーズンを通してきた中で、タフにずっと戦い続けることで成長してきています。休ませてあげたいという気持ちはありますけど、彼らも日本のために戦う気持ちを非常に強く持っています。
この6月のシリーズも、フラットな状態で招集を考えて、これまで招集してきた選手は継続して招集させていただく。ただ、競争がある中でそうではない選手は残念ながら選べないというところで、ベストなメンバーを招集させていただきました。
本当に選手たちはタフに戦っていく中で、ボロボロな状態にもなりながら成長を遂げてくれているので、そこはさらに選手たちの日頃のハードな戦いから『こういう成長があるんだな』ということを多くの日本代表サポーターの方々に見ていただければと思います」
厳しいシーズンを送ってきたからこそ、選手たちの成長を多くの人に見てほしい。
そこには、世界一を本気で目指すチームであれば、タフな状況をむしろ積極的に乗り越えて成長していく必要があるという森保監督の考えが見え隠れしていた。