さらに、森保監督は強い口調で「そして」と続け、海外組(欧州組)と国内組を分ける風潮に関してこのように語った。

「海外組ということで、国内とは別みたいな感じにとらわれるような認識になっていると、私としてはすごく悲しいというか寂しいところはあります。

彼らはヨーロッパの舞台で、確かに世界のトップトップのリーグの中で活躍はしていますが、日本で育った選手です。Jリーグや日本の国内の育成も含めて…この世界の中で揉まれて、日本でさまざまな指導者の指導を受けながら育って、本人たちが本当に努力をしたうえで、世界へ羽ばたいていきました。

日本でプレーしていてもJリーグの選手は実際に選んでいますし、そこを何かこう、特別に違うものだというところは…。認識としては、(日本を含む)世界から選んでいると思っていただければありがたいです。

ただ、まだ日本が世界を追い越していくためには急成長の中でも、さらに成長していかなければいけないところがあると思います。それは日本代表の活動を通して、そして私も日本人として、国内で活動する一人の日本人指導者として、国内の方々とさらに世界を追い越していくための共有はたくさんしていきたいと思います。

皆さんにも、ぜひ協力していただければと思います。質問と全く違う答えになりましたけど(笑)すみません」

所属クラブによりどうしても「海外組」「国内組」と切り分けられることが多い日本代表。

実力者は欧州へ渡ってしまうため試合での起用も海外組が多くなりがちだが、アジアカップの毎熊晟矢(セレッソ大阪)のようにピッチ上のパフォーマンスで海外にいる選手を上回りスタメンを確保するケースも当然ある。

海外と国内の選手たちを、本当に「フラットな状態」で選考しているからこそ「質問と全く違う答え」をあえて加えたのではないかとみられる。

森保一監督の日本代表、「初招集」「代表復帰」に相応しい海外組の5名

ベストメンバーが招集された今回。名を連ねた5名の国内組(前川黛也、大迫敬介、谷晃生、長友佑都、川村拓夢)にも改めて注目していきたい。

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