高校の先輩の背を追う

桐蔭学園高出身の松本は1学年上にJ1鹿島アントラーズGK早川友基が在籍していた。早川は高校卒業後に明治大へ進学し、2019年に総理大臣杯、インカレと2度日本一に輝いた。大学最高のGKとして鹿島に入団すると昨季から正守護神の座を確保し、強豪のゴールマウスを守っている。

鹿島GK早川

松本は「何でもできる印象が高校からの印象で、チームを救うプレーがすごく多い。自分もそこを常に聞いて、真似をしました。

いまでも試合映像を見ると、チームを救っているプレーがすごくたくさんあるので、そこはすごく参考にしている選手です。自分もそんな選手になりたいなと思いつつ、(早川を)超せるように日々やり続けるのみだと思います」と尊敬する先輩の背中を追い続けている。

三重は直近3試合2分1敗と勝ち星から遠ざかっている。次節は9日(午後1時)にアマチュア最強といわれるHonda FCをホーム・四日市市中央陸上競技場で迎える。

三重県初のJリーグ参入と初のリーグ制覇を狙う三重はこれ以上勝利から遠ざかるわけにはいかない。第1GKの座をつかみ取った松本は勝利を渇望している。

「終わったことは取り戻せないので、次のHonda戦に向けて勝利へとつなげていきたいです。

良くない状況でも、このままで終わらせないチームがヴィアティン三重ですし、しっかり検証して二度と起きないように次の準備をしないといけないです。

一人、一人が自分含めてこの今年に懸ける思いをもっと全員が出して、自分は人生かけるつもりでやって常にやっています。もっとそれを前面に出して次は絶対勝利で終えたいと思っています」と闘志。

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第3GKから正守護神を勝ち取った松本がゴールマウスに鍵をかけ、三重を悲願の優勝へと導いてみせる。

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