2014年、J2の歴史に残る偉大な記録が誕生した。

22クラブ42試合制で最多となる年間勝ち点101。

対戦した21クラブ全てから勝利を収めたJ2史上最強のチーム、湘南ベルマーレの中心にいたのが、後にプレミアリーグでも活躍する遠藤航である。

17歳でプロ。19歳でキャプテンに

横浜市に生まれた遠藤は、横浜マリノス下部組織の入団試験に3回も落選。

中学時代は湘南ベルマーレユースの練習に参加して、後にトップチーム監督となる曺貴裁からのオファーで湘南ベルマーレユースに入団した。

曺貴裁の指導でメキメキと成長した遠藤は、17歳でプロデビュー。曺がトップチーム監督に就任すると、若干19歳の遠藤がキャプテンに大抜擢された。

湘南スタイルを牽引した若大将

湘南ベルマーレが掲げる「湘南スタイル」は、攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカーと定義されている。

遠藤のプレースタイルはまさに湘南スタイルに合致し、DFながら積極的に攻撃参加し、前へ前へとボールを奪いに行く遠藤は湘南快進撃の原動力となった。

湘南は所属選手全員に、漢字熟語のキャッチフレーズをつけて選手紹介の煽りに使用している。

遠藤につけられたキャッチフレーズは「若大将」だ。

いまも変わらぬ湘南愛

2015年末に湘南から巣立った遠藤は、いまやプレミアリーグで世界屈指のMFとして活躍している。

はるか遠い存在になったように思えても、プロ選手として育った湘南への愛は忘れていない模様。

2021年、コロナ禍で苦境に瀕していた湘南ベルマーレは、遠藤航とのオフィシャルクラブパートナー契約を発表。

現役選手個人がクラブスポンサーになる異例の対応で、育ったクラブに強力なサポートを行った。

チームのためにどこまでも献身的になる遠藤のスタイルは、ピッチ内だけでは無いのである。


【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい