昨季敗北で涙も
日本でも有数のダービーマッチである「みちのくダービー」は仙台にとって絶対に負けてはならない一戦だ。昨季は山形側で開催されたダービーで1-4と大敗を喫してしまった。それだけに今季は敵地で白星を飾りたかった。
森山監督は「去年ここで1-4で敗れて、サポーターの方々にかなりブーイングを受けてしまって、郷家(友太)は泣き崩れていたような悔しい経験もありました。その映像も思い起こしてこういう悔しい思いをしたくないよなというところでは、これから先に力をつけていかないといけない」と決意を持って臨んでいた。
昨季敵地で開催されたダービーで大敗を喫した仙台MF郷家友太はこの日フル出場を果たした。
背番号11は「(昨季と)二度と同じ光景を見たくないという強い思いで臨みました」と全力で奮闘した。
守備面では激しく相手にプレッシャーを仕掛け、攻撃面は突破を図るなど気迫あふれるプレーを見せたが、シュートは1本のみと満足いく結果を出すことができなかった。
仙台の下部組織で育ったからこそ、このダービーは必勝しか許されないと人一倍に理解している。
それだけに「応援してるほうもやってるほうも本当に盛り上げてくれた分、勝って恩返しをしたかった」と敵地に駆けつけた仙台サポーターを満足させられなかったことを悔しがっていた。
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悔しい決着となってしまったが、次の試合はすぐそこだ。次戦に気持ちを切り替える郷家は「1試合、1試合になるとは思いますけど、次の栃木戦は必ず勝点3を取らないと上に行くのは本当に厳しい。次の試合は勝点3以外は許されない気持ちでやりたい」と意気込んだ。
29日午後7時開催の次節ホーム栃木SC戦で4試合ぶりの勝利を挙げて、上位進出の足がかりにしてみせる。