天皇杯3回戦J1北海道コンサドーレ札幌vsJ2モンテディオ山形戦が10日に山形・天童市内で行われ、札幌が6-3で山形を下して同杯ラウンド16に駒を進めた。次節ヴィッセル神戸戦に累積出場停止となっている札幌MF駒井善成が後半8分にチーム4得点目となる技ありの決勝弾で勝利に導いた。

この日行われた天皇杯3回戦で最多9得点が動いた激しいゲームは土砂降りの中で行われた。3-2の後半8分に駒井がFW出間思努とのパス交換から抜け出して右足ワンタッチで駒井がチーム4得点目となる決勝弾を挙げた。

この日キャプテンマークを巻いた背番号14は「2-2の場面で(岡田)大和がいい時間帯で決めてくれた。自分も開始のところで突き放す点を決めたいと思ってたので本当に良かったと思います。前半から、原(康介)に『仕掛けながら中も見てくれてくれ』と伝えていた。原が仕掛けながら僕が呼んだタイミングでつけてくれて、ターンして思努がすごくいいタイミングで降りてくれた。あとはワンツーという形で、イメージ通りのプレーでした。ファーストタッチも決まったのでいいゴールだったと思います」と笑顔が弾けた。

ゴール後にイレブンは歓喜の輪を作り、駒井は控え選手とも抱き合ってゴールの喜びを分かち合った。

控え選手とゴールを喜ぶ駒井(左)

駒井は今季リーグ戦全22試合に先発出場している札幌の柱の一人だが、第22節鹿島アントラーズ戦で今季4枚目のイエローカードを提示され次節ヴィッセル神戸戦に出場できない。そのため控え選手主体で挑む天皇杯のメンバーに入り、攻守において存在感を見せた。

「自分も(次節に)出たかったですけど、出場停止なので…。味方に託すことになりますけど、若い選手たちが一生懸命声を出して、勝ってバトンをつないでくれた。そういう選手たちがしっかりときょうの勢いを持って、頑張って神戸を倒してほしいなと思います」と結果を出した選手たちにエールを送った。