5日に行われたJ1第33節、ホームの川崎フロンターレ戦で1-4の逆転負けを喫したFC町田ゼルビア。

13分にカウンターから40歳中島裕希の今季初ゴールで先制するも、前半のうちに2失点で逆転。後半さらに2点を追加され、スコア・内容ともに完敗と言える試合だった。

今季J1へ初昇格した町田だが、先制点を奪いながら敗れたのはこの試合が初めて。「入りはすごく町田らしいというか、中島裕希を中心にすごくいい入りをしてくれました。その中で、1点を取れたことはすごく良かったんですけど、失点というところがすごく難しい結果になった一つのきっかけになったかなと思います」と試合を振り返った黒田剛監督。

その要因については「やっぱり自滅した形には結局なっているので、こういう拮抗した試合の中では、自分たちがやるべきことをもっと徹底すること、またこういう形で失点をしないことは絶対的に必要なことですので、そういう意味ではプランが大きく崩れたような展開にはなってしまったかなと思います」と語り、単純なミスから生まれたいくつかの失点を悔いていた。

また、町田は2年目の黒田体制で初の連敗。その受け止めを記者から尋ねられると、黒田監督はこのように答えていた。

「現実として起こってしまいましたし、前回のサンフレッチェ広島戦もシーズンダブルということで、昨年からあまり経験していないことがついにこの時期に起こったということです。もちろんいつかは食らうことですから、我々が引きずって何かをするということではないんでしょうけど。ただ、この残り5試合6試合というすごく重要な時期に起こっていることは現実として受け止める必要があります。

やっぱり相手も『絶対に町田を倒してやろう』という気持ちで攻撃してきますし、後半戦になってすごくそういった相手のモチベーションを感じる局面が多いです。J1挑戦1年目の緊張感というかそういったものが少し足りないな、と。相手との差をそこに感じるところが最終的にボールを奪うとか奪われるという、ギリギリのところの個人の戦術またはスキルに出てきているのではないかなと思います」

黒田監督率いる町田は、“物事を徹底させる”完成度の高いサッカーを武器に、初のJ1でも序盤から強さを見せてきた。ただそこはJ1。後半戦に入って相手チームの町田対策が進み、ここに来て小さくない壁にぶつかっているのかもしれない。

2試合連続の勝点0により優勝争いから一歩後退した町田。ただ、ここが踏ん張りどころでもある。

「下を向いても仕方がありません。ここから約2週間ありますから、しっかりと顔を上げて。まだ言っても3位というポジションにいることは間違いないので、ここから5試合、一つでも勝利できるように頑張っていきたいと思います」

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町田は次戦、19日(土)に残留争い中の柏レイソルとアウェイで対戦する。

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