日本代表は15日、2026年ワールドカップのアジア最終予選でオーストラリアと対戦し、1-1で引き分けた。
グループ3連勝で迎えたホームでのオーストラリア戦。トニー・ポポヴィッチ新監督を迎えたオーストラリアは前の中国戦に逆転勝利したことでグループ2位に浮上しており、勝点5差での天王山となった。
日本は5日前のサウジアラビア戦からスタメンを2人変更。GKは鈴木彩艶。システムは引き続き3-4-2-1で、DFは右から板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹が並んだ。
中盤の底にはこの試合キャプテンを務める守田英正と、コンディション不良の遠藤航に代わり田中碧(遠藤はベンチにも入らず)。右ウィングバックに堂安律、左ウィングバックに三笘薫。シャドーの右に久保建英、左に南野拓実が入り、1トップは上田綺世が務めた。
対するオーストラリアは、FC町田ゼルビアでプレーするミッチェル・デュークを1トップに置いた5-4-1のシステム。スペースを埋めてパスコースに制限をかけることで日本をサイド攻撃に誘導し、身長2メートルのDFハリー・スーターがいる中央で跳ね返すやり方を採ってきた。
必然的に左サイドの三笘、右サイドの久保がそれぞれライン際から仕掛ける機会が増えた日本は、守備に人数をかけるオーストラリアに対してなかなか決定的な形を作ることができず。攻め込まれる機会もほとんどなかったものの、スコアレスで試合を折り返す。
膠着状態で迎えた58分、オーストラリアのルイス・ミラーが右サイドから上げたクロスを谷口がクリアミス。ゴールに吸い込まれてしまい、日本が今予選初の失点を思わぬ形で許す。
しかし76分、途中出場の中村敬斗が左サイドをドリブルでえぐって中央へクロスを送ると、今度はオーストラリアのキャメロン・バージェスがクリアしきれず。再びのオウンゴールで日本が同点に追いついた。
勢いに乗って逆転を目指した日本だが、最初から「アウェイでの勝点1」で良しとするオーストラリアに対して次の1点が遠く、1-1の引き分けに持ち込まれてしまった。