15日に日本代表と対戦し、1-1の引き分けに終わったオーストラリア代表。
そんなオーストラリア代表は試合前にあるトラブルに見舞われていた。試合会場である埼玉スタジアムへの到着が、交通渋滞の影響で45分以上遅れてしまったのだ。
豪メディア『ABC』は、結果的に2時間15分を要した埼玉スタジアムへの移動の舞台裏を報じている。
代表チームはトラブルに見舞われながらも落ち着いていたようで、英2部シェフィールド・ユナイテッドに所属するFWハリー・サウターは「チームはとてもリラックスしていたよ」と渋滞中のチームの様子を明かしている。
一方、J1町田ゼルビアに所属するFWミッチェル・デュークは「状況がどんどん不利になるような感じ。時間だけがどんどん過ぎていった。正直に言うと(移動中に)GPSをずっと見ていたよ。スマホにセットしたんだけど目的地がどんどん遠ざかっていくばかりだった」と語っている。
緊張を表には出さなかったものの、気が気でない選手もいたようだ。
結局、チームはキックオフの45分前に到着。アジアサッカー連盟(AFC)に対する試合開始の延長要請も却下され、選手たちは10分でウォーミングアップをしなければならなかった。
トニー・ポポヴィッチ監督は「理想的な準備とは言えなかった」としつつ、「それを言い訳にはしなかった。選手もスタッフも素晴らしかった。準備のために与えられた時間は10分しかなかったが、選手たちはその状況を乗り越え、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」と選手・スタッフを称えていた。
難しい状況の中、絶好調の日本代表相手に引き分けたことに対しては、オーストラリア国内でも称賛する声が多い。不測の事態でも揺るがないオーストラリア代表のチーム力が証明されたといえるだろう。