年末から年始にかけて開催された第103回全国高校サッカー選手権大会は、前橋育英(群馬)の優勝で幕を閉じた。
流通経済大柏(千葉)との関東勢対決となった決勝は、史上最多の58,347人を動員。大会全体でも過去最多だった第98回大会を上回る357,484人の観客数を記録している。
そんな今大会を制した前橋育英は、第96回大会以来7年ぶり2回目の優勝。初めて決勝へ進出した第93回大会では星稜(石川)、2年後の第95回大会では青森山田(青森)にいずれも敗れていた群馬の雄だが、以降は決勝で2連勝を飾っている。
一方で、ちょっと気になるジンクスが…。それは、群馬県唯一のJリーグクラブであるザスパ群馬の成績との相関関係だ。
タイトルの通り、実はザスパのJ3降格が決まった直後の選手権で、前橋育英がいずれも優勝を果たしているのだ。
■2017年度
ザスパクサツ群馬(当時)、J2で22位(最下位)となりJ3降格
→前橋育英、選手権決勝で流経大柏を破り優勝
■2024年度
ザスパ群馬、J2で20位(最下位)となりJ3降格
→前橋育英、選手権決勝で流経大柏を破り優勝
まだ2度ではあるが、2002年に誕生したザスパが降格したのはこの2回だけであり、「J2最下位」「決勝で流経大柏と対戦」といったところまで共通している今回のジンクス。
とはいえ、前橋育英サッカー部の山田耕介監督は現在、ザスパ群馬を運営する株式会社ザスパの取締役会長を務めており(※2025年2月1日からは取締役相談役に就任)、つながりのある両チーム。
群馬サッカーの雄、前橋育英高校!「歴代ベストイレブン」はこれ
ザスパ自体の県内での認知度も高いだけに、今年新たに社長代行兼GMに就任する元日本代表で前橋育英OBでもある細貝萌氏のもと、群馬サッカーの両輪として、ともに良い成績を残す日が近く訪れることを期待したい。