ここ数年、女子サッカーはヨーロッパを中心に急成長している。アフリカやアジアなど様々な国でも競技が普及し始めている一方で、反対する動きも強まっているようだ。

『Le Parisien』によると、女子サッカーに反対する運動が原因で試合が中止されるトラブルが起きたという。場所はバングラデシュ北部のジョイプールハットという街で、地元の女子チームとランプル地域のチームが親善試合を予定していた。

しかし、それを知った地元のイスラム教主義者数百名が集結し、試合会場に向かってデモ行進をしたという。

デモに参加したのは地元のイスラム学校の校長や教師、生徒たちで、「女子サッカーはイスラム教に反する」「信念に反するものを阻止するのは宗教的な義務だ」と主張していたとのこと。

その結果、試合はキックオフの30分前に中止され、女子選手たちは安全な場所に避難せざるを得なくなったという。

前日にもディナジプールという街で同じような反対運動が起きており、試合が中止になっている。この際には棒を持って武装した集団がデモ行進をしていたそうだ。

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昨年8月、バングラデシュでは反政府活動が高まる中、強権的な政治を続けていたシェイク・ハシナ首相が国外に亡命した。

15年続いた長期政権が崩壊する混乱のなかでイスラム主義団体の勢力が強まり、その教義に反するものへの弾圧が強まっているという。

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