昨季、山根視来とともにMLSのLAギャラクシーで全米制覇を成し遂げた吉田麻也。
36歳になった元日本代表主将はアメリカでもキャプテンマークを託され、クラブの最優秀DFにも輝いた。
昨季限りだった契約を2年更新することになったが、優勝したにもかかわらず、減俸となったようだ。
『Los Angeles Times』によれば、吉田はMLSのサラリーキャップに対する不満を率直に述べたという。
「馬鹿げている。正直、とても不公平だ。チャンピオンになって、給料が減る。こんなことはあってはならないと誰もが分かる。
バスケットボールや野球、アメリカンフットボールなど他のスポーツでは外国との競争はない。しかし、サッカーは違う。世界中の競争相手のことを考えなければならない。
よりいい契約があれば、選手はそこに行く。だから今、中東が人気なんだ。数年前は中国が大人気だった。資本主義とはそういうもの。自分はアメリカは非常に資本主義的な国だと思っていた。
(帰国した際に日本人選手の)みんなからMLSについて聞かれた。かなり人気になってきている。
でも、それと同時にMLSは財政的に成長する必要がある。サラリーキャップがあり、日本の給料とは違うからだ。
DP(年俸上限が緩和される特別選手枠)ではない選手たちは何も変わらない。それが大事なところ。金がなければ誰も来ない」
吉田の昨季基本給は80万ドル(1.2億円)だったが、そこからダウンになったという。
他チームからもオファーがあったというが、息女の転校やアメリカでの人脈形成などを考えて、「(残留という)とても難しい決断」を下したとのこと。
同紙は「吉田がサラリーキャップに辛辣な批判」とも伝えている。