ルイス・スアレス

国籍:ウルグアイ

所属した主なクラブ:リヴァプール、バルセロナなど

ウルグアイ出身のストライカー、ルイス・スアレス。かつてリヴァプールやバルセロナの選手として活躍した彼は、サッカー界のダークヒーローであると言っても過言ではない。

その代表例は、2010年ワールドカップでのガーナ戦で起きた悪名高い「意図的なハンド」だ。スコアが1-1と拮抗する中で、ガーナの決定的なシュートが放たれた。しかし、スアレスがライン際で手を使ってボールを跳ね返したことで、試合の流れが一気に変わった。

この行為でスアレスは退場処分を受けたが、ガーナがそのペナルティキックを外し、試合はPK戦に突入。最終的にウルグアイが勝利し、ワールドカップ準決勝進出を果たした。

スアレスは常に限界を押し広げ、勝利への意欲でルールの枠を超える行動を見せた。そして、ブラニスラフ・イヴァノヴィッチやジョルジョ・キエッリーニへの噛みつき行為など、フットボールの倫理と対立するような瞬間もあった。

ヨハン・クライフ

国籍:オランダ

所属した主なクラブ:アヤックス、バルセロナ、フェイエノールトなど

ヨハン・クライフは、サッカー史上最高の頭脳の一人であり、極めて才能豊かな選手でもあった。

1970年代の段階で、ディフェンダーを翻弄するための囮となるような走り方や、最終ラインとミッドフィルダーの間を巧みに動くポジショニングの基礎を作り出し、今のサッカーに通じる戦術の流れを作り出した。

そして、80〜90年代にはリヌス・ミケルス監督から学んだ「トータル・フットボール」をバルセロナで再現し、「ドリーム・チーム」と呼ばれる黄金時代を作り上げた。彼の哲学は時代を超越したもので、現代のサッカーは彼の知性なくして生まれることはなかっただろう。

また、彼の代表的な技「クライフターン」は、今でもよく見かけるトリックの一つだ。クライフのような伝説的な存在は、まさにサッカーの精神を体現しているといえる。