なでしこジャパンの一員でもある長野風花が所属するリヴァプール女子は、9日にアウェイで行われた女子FAカップ準々決勝のアーセナル戦に1-0で勝利した。
そうしたなか、10日にリヴァプールは副キャプテンであるテイラー・ハインズがアーセナル戦で観客から性的な不適切発言を受けたとの声明を発表。
ハインズとチームメイトはそれを審判に報告し、当該人物はスタジアムから追放されたとのこと。この件について、ハインズはこう述べている。
「昨日の試合は緊迫した試合で、ファンも含めて感情が高ぶっていたけれど、頭部負傷で倒れている私にそのような行動をとる権利は誰にもない。
私は大好きな仕事をしているけれど、そのことを心の奥底に抱えながらプレーを続けるのはつらいことだった。
チームとサポーターにとって素晴らしい一日だったこの日を、一人の行動で台無しにするつもりはないけれど、それは許されることではなく、私は断固として立ち向かう決意した。
母と父は、何が起こっているのか分からず、試合中に娘に向かって何が叫ばれていたのかを後で知るのはつらいことだった。
私は大丈夫。チームメイトとリヴァプールのみんなが支えてくれたこと、審判団が迅速に行動してくれたこと、そして、アーセナルのみなさんも断固とした行動と支援をしてくれたことに感謝したい」
25歳のハインズは英国生まれのジャマイカ代表。両親も観戦した試合で負傷した際、観客のひとりが暴言を浴びせ、追放させられたようだ。
アーセナルもいかなる差別も容認しないとして、ハインズを支援するとともに調査を行っているという声明を出している。