サンフレッチェ広島は12日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝2ndレグでシンガポールのライオン・シティ・セーラーズと対戦。

アウェイでの一戦は1-1の引き分けに終わり、2戦合計1-4で広島が準決勝進出を逃すこととなった。

1週間前に行われたホームでの1stレグ、6-1で大勝したにもかかわらず、出場停止のフランス人FWヴァレール・ジェルマンを起用したことにより、没収試合で0-3の敗戦を喫した広島。

2ndレグでの逆転を目指したものの、20分に逆に先制点を浴びると、51分にジャーメイン良が退場。結局、34分に18歳の中島洋太朗が決めたフリーキック以外で得点を生み出すことができなかった。

一方、思わぬ形で準決勝進出を決めたライオン・シティ・セーラーズ。『ESPN Singapore』によればアレクサンダル・ランコヴィッチ監督は試合後、「試合前の記者会見でも言ったが、やっぱり複雑な気持ちだ」と心境を明かしている。

ただ、「誰もこんな形で試合に勝ちたくはない。でも、これはルールに則った結果だ。我々には何の非もない。サンフレッチェの選手や監督には申し訳ない気持ちもあるが、同時に、自分たちの成果には誇りを持っている」と続け、難しい状況の中で結果を残したチームを誇った。

この試合の先制点を決めてプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたドイツ人FWレナート・ティーも「今日は本当に素晴らしい試合ができた。最終的にベスト4進出を決められて本当に嬉しい」と語り、シンガポールのクラブとして2004年以来となるAFCコンペティションでの準決勝進出に喜びを表している。

決勝進出の可能性について問われたランコヴィッチ監督は「まずは一歩ずつ進んでいくことが大事だ。次の対戦相手が誰なのかを確認するのが先決」とコメント。

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ライオン・シティ・セーラーズはACL2準決勝、シドニーFC対全北現代の勝者と対戦する(1stレグはシドニーFCが2-0で勝利)。

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