トルコサッカー連盟は14日、ハンガリー代表とのUEFAネーションズリーグ・プレーオフラウンドに臨むトルコ代表メンバー30人を発表した。
注目は、2017年10月の代表ウィーク以来、約8年ぶりの招集となったトルコ1部エユプスポルFWエムレ・モルだ。
同選手は2015年に、18歳の若さでデンマークのFCノアシュラン(同国1部)でプロデビューした後、2016年6月にドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントへステップアップ。
ドルトムントでポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(現スペイン1部FCバルセロナ)も着用した背番号9番を譲り受けるなど大きな期待を受けていた。
しかし、ドルトムントでの厳しいポジション争いに敗れて、2017年8月にスペイン1部のセルタ・デ・ビーゴへ移籍。
スペインの地で再起を図りたいモルであったが、セルタでは2シーズンでわずか1ゴールに終わった。
その後、ガラタサライ(トルコ1部)、オリンピアコス(ギリシャ1部)と渡り歩くも、得点を挙げられず。オリンピアコスでは公式戦出場すらなかった。
2021年8月に加入したトルコ1部ファティ・カラギュムリュクSKでは、公式戦25試合に出場して5ゴールを挙げて結果を残すと、翌シーズンに同リーグの強豪であるフェネルバフチェへ移籍を果たした。だが、2023シーズンはたび重なる負傷により、思うような活躍を見せられなかった。
それでも今季、フェネルバフチェからレンタルで加入したエユプスポルでは、ガラタサライでチームメイトだったアルダ・トゥラン監督(元アトレティコ・マドリー、FCバルセロナなど)の下で中心選手として躍動。
27歳となったかつての神童は、今季のリーグ戦12試合に出場して1ゴール9アシストを記録するなど、同リーグ屈指のチャンスメーカーに成長している。
トルコ代表は、現地時間20日(ラムズ・パーク、イスタンブール)と23日に(プシュカーシュ・アレーナ、ブダペスト)にハンガリー代表とUEFAネーションズリーグ・リーグA昇格をかけてプレーオフを戦う。