昨シーズン限りで現役を引退した元日本代表の柿谷曜一朗。日本史上屈指の天才だった男は、35歳にしてスパイクを抜く決断を下した。
彼が現役最後にプレーしたのは徳島ヴォルティス。そして、10代から期待されていた天才にとって、飛躍のきっかけになったのも、2009年にセレッソ大阪からレンタル移籍した徳島だった。
そうしたなか、柿谷はこのような長文メッセージをSNSに綴った。
「今日で徳島生活最後の日です。
2009年から2011年、2023年から2025年。お世話になりました。特に2009年に徳島に来た時、クソ生意気なサッカー選手とは呼べない俺を温かく迎え入れてくれたこと。厳しさの中に愛情を感じさせてくれたチームスタッフ、選手の皆様には感謝しかありません。
この地に来ることがなければサッカー選手としても人としても、どうしようもない人間のままだったでしょう。
徳島で学んだ、俺にとって一番欠けていたこと。人に感謝とリスペクトを持つこと。忘れずに生きていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!!」
セレッソでは弱冠16歳でプロ契約を結んだ柿谷だが、若い頃は練習態度や遅刻が問題視されていた。
そんな自分を選手としてだけではなく、人として成長させてくれた徳島には強い思い入れがあり、心から感謝しているようだ。