W杯出場を決める、そしてチャンスをつかむ

日本サッカー協会(JFA)は今月17日、アジア最終予選を戦う日本代表のメンバーに町野を追加招集すると発表。「(日本代表に)戻ってこられて良かった」とストライカーは素直な気持ちを打ち明けた。

「(日本代表)活動の前には結果を残すことをとても意識していました。代表のために自チームで戦ってきましたし、そのためにヨーロッパで挑戦しているので、常に意識はしていました」とドイツでの活躍が認められた。

所属チームはブンデスリーガ18位に沈み、残留争い真っ只中のキールでは、コーナーキックのプレースキッカーを任されるほか、ロングボールを投げられる貴重な戦力として重宝されるなど、得点以外の活躍も目立っている。

しかし日本代表のユニフォームを着た町野に求められるものは、あくまでフォワードとしての貢献だ。

鳥かごで汗を流した町野

戻ってきたストライカーは「(キールでは)前で(身体を)張って、ポストプレーをして、また前に入っていくシーンが増えてきました。森保さんからは『そこを評価している』『そこを観ている』と言われました。代表ではワントップで出すというのも言われているので、(キールとの)役割の違いをしっかりと理解した上でプレーしたいです」と、指揮官の要望に応えたい。

町野にとっては初となるアジア最終予選、目の前に控える一戦はW杯出場を懸けた大一番だ。

今回の追加招集にあたり、時差ボケへの対応といった苦労もあったが、「最後の最後というか…。あと1勝のところまできている中で、(日本代表に)呼ばれたことはチャンスだと思いますし、楽しみたい」と誰よりも燃えている。

久しぶりの日本代表に闘志を燃やす町野

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ここで勝って、W杯出場を決める。そして今度こそW杯の舞台で結果を残す。虎視眈々とゴールを狙う町野は「(日本代表に)残っている常連の選手は常にチャンスをつかんできた選手たち。僕もチャンスをつかめるようにしっかり準備したい」とゴールチャンスを一つも逃さない。

(取材・文・一部写真 浅野凜太郎)

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