18日に行われたU-17女子EURO予選北アイルランド対モンテネグロの試合で、国際試合で初となる「トランスジェンダー審判」によるジャッジが行われたという。

試合を担当したのは、イスラエル人審判のサピル・バーマン。現在30歳のトランスジェンダーであるという。

男性として10年ほど審判員を務めてきたものの、2021年に自身がトランスジェンダーであることをカミングアウト。その後国内リーグで唯一の女性審判として活動してきた。

そして今回のインターナショナルマッチウィークでは初めて国際主審として笛を吹くことになり、世界初の「国際試合をジャッジしたトランスジェンダー審判」としてデビューした。

バーマンはこの試合を前に『AFP』のインタビューに対して以下のように話していたとのことだ。

「計り知れない誇りと、言葉では言い表せないほどの興奮した気持ちを抱いています。何よりも、自分が育ってきた世界で、私が好きなことを続けられるという機会を与えられたことに。

私は謙虚さと興奮を抱いてこの瞬間を迎えました。この国を、そしてLGBTQ+コミュニティの姉妹たちを代表し、すべての夢が実現可能であるということを示すため、最善を尽くします。

若い選手たちがフィールド上で多様性を目にすることは重要です。包括的な社会が当たり前になれば、本当に重要なものは才能と献身であるというメッセージが伝わるのです」

なお、バーマンが担当した試合はモンテネグロが2-1で勝利を収めることになった。彼女はこのあと23日にもモンテネグロ対カザフスタンの試合をジャッジするという。

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ちなみにトランスジェンダーのレフェリーとしては彼女が初めてのケースではなく、イングランドでは2018年にルーシー・クラークという審判がセミプロの試合をジャッジしたという記録が残っており、ギネスにも登録されている。

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