昨夏、鹿島アントラーズからマインツに移籍した佐野海舟。24歳の守備的MFは、Jリーグで潰し屋として暴れていたが、ドイツの地でも活躍を見せている。
リーグ2位の走行距離302.8キロを記録するなど、チームの3位躍進に大貢献しているのだ。ボ・ヘンリクセン監督は、「ブンデスリーガだけでなく、世界的にもこのポジションで最高の選手のひとりになれる」と称賛しており、市場価値も10億円以上跳ね上がった。
『Allgemeinen Zeitung』によれば、マインツのスポーツディレクターであるニコ・ブンガートは、佐野がビッグクラブから関心を寄せられているとしつつ、来季は残留する見込みと述べたという。
「海舟は数年後にビッグクラブの選手になる素晴らしい可能性を秘めている。
しかし、ブンデスリーガでプレーしたのは半年だけであり、大陸をまたいで移動した後なので、ここで安定し続けるのがいい考えだ」
また、「手放さなければならない選手はおらず、いつでもいくらでも『ノー』と言える。これは大きな利点」としつつ、「結局のところ、マインツが何の変更もせずに移籍期間を乗り切ったことはほとんどない。主力選手であれ、控えであれ、毎年選手がチームを去る可能性があることを受け入れなければならない」とも語っていたそう。
マインツからは岡崎慎司や武藤嘉紀らがステップアップを果たしたが、佐野もそれに続くのだろうか。
なお、佐野は2023年に日本代表にデビューすると、2024年のアジアカップにも参加したが、昨年7月に不同意性交の疑いで逮捕された。不起訴処分になったものの、騒動以降は代表に招集されず、今回も呼ばれていない。このままドイツで活躍を続ければ、代表復帰が話題になり続けるはず。