現在、サウジアラビアで開催されているAFC U-17アジアカップ。
U-17日本代表は、1勝1分1敗の勝点4でグループBを首位通過し、4大会連続でのU-17ワールドカップ出場を決めた。
そんなU-17日本代表として同大会に参加しているFW谷大地は、父に韓国の人気歌手キム・ジョンミン氏、母に元ハロプロ歌手の谷ルミコ氏を持ち、Kリーグ1(韓国1部)FCソウルの下部組織に所属経験がある選手として、韓国から注目を集めている。
韓国メディア『朝鮮日報』は10日、同選手の父であるキム・ジョンミン氏の独占インタビューを公開した。
現在、韓国のSNSなどでは「韓国を捨てた」「ライバル国に帰化した」などと谷に対して批判の声もある。
だが、キム・ジョンミン氏は「子供たちは大して気にしていない様子だ」と述べ、「子供たちのパスポートは生まれながらにして二つだ。韓国では反日感情で敏感だが、子供たちの母国は二つ。特殊な立場だから、ある一方の味方はできない」と特殊な立場である子供たちへ理解を示すよう求めた。
U-17日本代表を率いる廣山望監督から「(U-17日本)代表チームにはいないタイプ。課題はあるが、ほかの選手にないものがあって面白い」と評価されている谷は今後、日本と韓国のどちらかのA代表を選択するときが訪れるかもしれない。
キム・ジョンミン氏は息子の将来について「日本が先にチャンスをくれたチームだ。まだ育成年代だからどうなるか分からない」とコメント。
続けて「成人国家代表チームは行きたくて行く場所ではない。(代表チームに選ばれることは)『空から星を摘む』よりも難しい。結局はいいチャンスをくれたチームで走らなければならないのだと思う」と代表チームへの持論を展開した。
同氏はインタビューの最後に「ドユン(大地の韓国名)はいつもそうだったように未来に向かってがんばっている。たくさん応援してほしい」と、批判ではなく息子を応援してほしいと頼んだ。