多くの希望、感動、夢をサポーター、ファンに見せ続けたサッカースタジアム。

伝説的な試合などが語り継がれる中で、語り継がれる府の歴史も存在する。

今回はサッカースタジアムで発生した死亡事件・事故を5つ取り上げた。

死者300人超えのサッカー史上最悪の大惨事

エスタディオ・ナシオナルの悲劇

場所:ペルー・リマ

発生日:1964年5月24日

被害者数:死者328人、負傷者500人以上

1964年5月24日に開催された東京五輪ペルー対アルゼンチン戦で発生した群衆デモはサッカー史上最悪の事件となった。引き分け以上の結果を求められるペルー代表が0-1の後半40分にオウンゴールで同点に追いつくも、ノーゴール判定になったことが悲劇の引き金となった。

アルゼンチンが1-0で勝利を収めると、怒ったサポーターたちが暴徒化。一部の観客がピッチレベルへ降りるなど、騒然とした状況となった。出口へ逃げるサポーターとガスで催涙ガスで気絶した観客が入り乱れる形となって多数の死者が発生。328人の犠牲者はサッカー史上最悪の死者となった。