新天地ヴィッセル神戸での挑戦
今月4日に神戸への完全移籍が発表された。秋田での最後の試合は5日午後6時にホーム・ソユースタジアムで開催される水戸ホーリーホック戦となる。
J2最強のストライカーに1年半過ごした秋田への感謝、新天地神戸への意気込みなどを聞いた。
――新天地ヴィッセル神戸での意気込みを教えてください。
「僕自身は点を取りたいですし、点を取ることがすごく好きで、生きがいです。まずはそこをヴィッセル神戸というチームで、J1でもできるようにしていくというところですね。
初のJ1挑戦ですから、どういうレベルなのかなどはまったく未知数なので、そこもすごく楽しみな部分です。なおかつ素晴らしい選手たちが多くいるので、いろいろなものを吸収しながらとんでもない成長をして、さらに上に行きたいと思います」
――大迫勇也選手と宮代大聖選手とのポジション争いは楽しみですか。
「そうですね。僕自身、『学びます』という姿勢はもちろんありますけど、そこで試合に出ないと何も意味がないし、何も進んでいきません」
――今季の目標を教えてください。
「まったくイメージしていなかったので、これからまた考えます。ぜんぜん決まっていません」
――今後のキャリアビジョンを教えてください
「日本代表になるところと、ヨーロッパでプレーしたいが一番にありますね」
――今回の移籍もそのためのキャリアアップですか。
「そうですね。神戸で試合に出て活躍することができれば、そこにより近づくでしょう」
――小松選手にとってブラウブリッツ秋田、秋田県はどのような存在ですか。
「キャリアの中では一番成長したと思う1年半でした。謙さんに感謝したいと思います。あとはこのチームのファン・サポーターが僕自身に期待してくれていたし、楽しみにしてくれていたし、すごく心地良い1年半だったと思います」
――秋田に対して感謝を教えてください。
「僕なりに秋田のために何ができるのかなとすごく考えました。初めて『地域のためにサッカーをするには、どうしたらいいんだろう』と吉田謙さんの影響で考えました。一人でもサッカー人口が増えてくれればと思いましたし、それができるのはスタジアムに来た人たちを多く笑顔にすること。
そのためにはゴールというものが一番それに近づくので、いろいろな方から「蓮くんの影響で息子がサッカーを始めました」「サッカーに興味がなかったのに試合を観に行くようになりました」という声を今年すごくいただきました。
そこに少しでも携われたことが僕自身誇らしいですし、それで一人でも多くの子たちが、僕らブラウブリッツ秋田を応援してくれていることが何よりもパワーになる。本当に感謝しています」
【インタビュー】“ヴィッセル神戸の未来”筑波大MF山内翔のアカデミー時代、あるサポーターの追憶
秋田で得点を量産してきた小松は、J1覇者である神戸で新たな道を歩む。秋田から羽ばたいていったストライカーはトップディヴィジョンでどのような活躍を見せるのか。北東北で見せたダイナミックなゴールをJ1チャンピオンの本拠地であるノエビアスタジアム神戸で見せてほしい。