安藤智哉
冨安健洋と伊藤洋輝の長期離脱が続くDF陣。コンディションが万全であればスタメン候補の2人だけに、層を厚くしておくに越したことはないポジションだ。
そこにE-1で爪痕を残したのが安藤智哉。岡崎城西高校から愛知学院大学を経てプロ入りした26歳は、今季加入したアビスパ福岡で一気に知名度を高めた大型センターバックである。
プロ入りから2シーズンをFC今治で過ごしたことで戦術眼が磨かれ、3バックと4バックを併用する福岡で守備の大黒柱として活躍。3バックの左右中央どこでもこなし、今治時代はFW起用されたこともある。
190cmの長身に空中戦の強さ、さらには足もとの技術など多彩な能力を備え、代表に相応しい“個”を見せつけた安藤。今後も呼ぶ価値がある一人だ。
望月ヘンリー海輝
2024年の日本代表でいわゆる“サプライズ招集”となった望月ヘンリー海輝。9月に初招集されて話題を呼ぶと、続く10月の代表活動もメンバー入りを果たした。
森保監督は初招集時に「完成している選手だと思って招集しているわけではない」とコメントしていたが、望月自身は日本代表の肩書きと現状とのギャップに対する苦悩も吐露していた。
そんな望月は今大会、大いなる可能性を示した。もともと三菱養和SC出身でフットボーラーとしてのベースがしっかりしているうえ、192cmの体躯に標準以上のスピードを備えた稀有なサイドバックだ。
今回のE-1では、全3試合に出場。中国戦で初ゴールを記録すると、引き続き先発した韓国戦でも持ち味を出し切ってみせた。プレーに自信も見えてきただけに今後の成長が注目される。