2018年のリヴァプール

退団したスター:フィリペ・コウチーニョ

リヴァプールの今を作ったのはフィリペ・コウチーニョである…とジョークを飛ばすファンも少なくない。彼は2017年12月にバルセロナへと移籍したが、その際の取引額はボーナスを含めて最大1億4200万ポンドというとてつもない条件だった

ユルゲン・クロップ監督はこの資金をアタッカーの穴埋めではなく、チームの穴を埋めるために使った。サウサンプトンからフィルヒル・ファン・ダイクを獲得し、GKにはアリソンを引き入れた。

それによってリヴァプールはプレミアリーグで確固たる地位を築き、2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグを制覇。2019-20シーズンは念願のプレミアリーグ優勝を果たしている。

2019年のレスター・シティ

退団したスター:ハリー・マグワイア

ハリー・マグワイアはイングランド代表で印象的な活躍を見せたことで評価が高まり、2019年の夏にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍。その額は8000万ポンドに達した。

中心的なセンターバックを失ったにもかかわらず、レスター・シティはこのあと飛躍的に成績を伸ばした。マグワイア最後の年は9位だったが、その後連続でトップ5入りに成功し、2021年にはFAカップも制覇している。

その中心となったのはベルギー代表MFのユーリ・ティーレマンスだったが、彼はマグワイアの資金によって獲得された選手だった。