近年、来日ツアーを行うなど日本とのつながりを強めていたフランスのスタッド・ランス。

伊東純也、中村敬斗、関根大輝の日本人3選手が所属していたが、昨季のフランス1部リーグで16位と低迷すると、昇降格プレーオフの末に2部降格となってしまった。

来年にはワールドカップが控えていることもあり、32歳の伊東は今夏古巣ヘンクへ移籍。

中村も移籍を希望しているものの、残留を希望するクラブと対立状態になり、練習にも参加していないとされている。

そうしたなか、フランス紙『Le Parisien』は、「ボイコット、罵声…2部降格のスタッド・ランスは、ウルトラスの支援なしに試合へ臨むことになった」という話題を報じた。

「チームのスター選手でお気に入りだった日本人選手、伊東純也。スタッド・ランスは彼の地位と給与の高さから売却せざるを得なかった」などとしつつ、スタッド・ランスのウルトラス(熱狂的サポーター)らの現状を伝えている。

スタッド・ランスの一部ウルトラスは、2部降格が決まった5月29日のメス戦で機動隊員に椅子を投げつけるなど大暴れ。

その後、ファンに破壊行為を促したとしてスタッド・ランスの会長に対して、6か月の執行猶予がついた1年間のスタジアム入り禁止処分が宣告された。

一方、主要なウルトラスグループは、スタッド・ランスが自分たちに対して苦情を申し立てたと非難し、「すべての活動を無期限に停止する」と発表。試合での応援をボイコットする事態になっているという。

16日に行われたギャンガンとのホーム開幕戦の観客数は、収容人数のおよそ半分にあたる10,247人だった。

シーズンチケットホルダーは昨シーズンの9000人から、6500人ほどに減ったというが、2部降格で価格が安くなったことを喜ぶファンもいるとのこと。

「凄い選手がいたのに降格の悲劇に泣いた10のチーム」

なお、今年1月に柏レイソルから加入した22歳の関根は、今季もスタッド・ランスに残留するとされており、実際開幕から3試合連続でフル出場している。

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