中国2部の広西宝韻に所属するトーゴ代表FWサミュエル・アサモアが頸部を骨折する大ケガを負った。
イギリスメディア『The Guardian』が報じている。
同メディアによると、5日に行われた広西宝韻と重慶銅梁龍のリーグ戦に先発出場したアサモアは、ボールを奪い合っている最中に相手選手に突き飛ばされてLED看板に頭から激突。途中交代を余儀なくされたという。
広西宝韻は翌日にアサモアの状態について公表し、同選手は首を骨折し、神経を損傷したと明かした。
同クラブは「下半身に重度の麻痺が残る可能性があり、今季の残りすべての試合を欠場する。キャリアにも深刻な影響を与える可能性がある」と発表した。
また、9日にはアサモアが手術から回復し、状態が安定していると報告。
「広西宝韻はサミュエル・アサモア選手へのご心配とご支援をいただいたすべてのファンの皆さま、そしてあらゆる立場の方々に感謝の意を表明します。今後も検査結果に基づき、アサモア選手の回復状況について改めてお知らせいたします」とつづっている。
現在31歳のアサモアはベルギーの複数クラブでプレーし、今季から中国へ活躍の場を移した。
2017年から2021年まではシント=トロイデンに在籍し、日本代表のDF冨安健洋やMF鎌田大地、鹿島アントラーズのFW鈴木優磨らとプレーした。
2022年にはトーゴ代表デビューを果たし、これまで国際Aマッチで6キャップを記録。同代表チームでは横浜F・マリノスDFジャン・クルードともチームメイトだった。
中国メディア『澎湃新聞』は、中国当局の発言を引用し、「LED看板は、フィールドから3メートル離れた場所に設置していた」と報道。
会場の安全対策は十分だった旨を強調したが、先月に元アーセナルMFビリー・ヴィガーがピッチ外の壁に頭を強打して死亡した事故も発生しており、サッカー界はいま一度スタジアムの安全対策について再考する必要があるのかもしれない。
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