梅木怜

2005年8月25日生まれ(20歳)

FC今治所属

梅木怜は今大会の日本で最も高いパフォーマンスを見せた選手の一人だ。それだけに、最後のフランス戦、延長戦終了間際に彼のハンドから決勝点が生まれてしまったのは残酷だった。

船越ジャパンが始動した2023年8月のSBS国際ユースサッカーからメンバーに名を連ね(当時はまだ帝京高校所属)、今大会では不動の右サイドバックとして世界と対峙した梅木。

FC今治へ加入してからの2シーズンでプレーが恐ろしく洗練され、今年6月のモーリスレベロトーナメントでは、6位に終わった日本から唯一人大会ベストイレブンに選出された。

「小柄ながらも物おじせず、大会の“発見”の一人となりました」と評された彼を、多くの欧州クラブが注目していることは間違いない。おそらく近い将来、「今治から世界へ」を体現することになるはずだ。

小倉幸成

2005年4月9日生まれ(20歳)

法政大学所属

U20アジアカップでは大関友翔とともに中盤の舵取りを担った小倉幸成。今大会はコンディションの問題で出遅れ、最初の2戦は追加招集された布施克真が先発した。

小倉はグループステージ突破が決まったニュージーランド戦で初先発を果たすと、目の覚めるような左足のミドル弾で先制点をゲット。迎えたラウンド16のフランス戦では再び大関の“相方”を務めた。

アジアからの戦いを通して、ボール奪取などもともと持っている特長を発揮するとともに、大関のプレーを間近で見ることにより彼の良さを吸収。試合のたびに成長を見せていたのが印象的だった。

鹿島アントラーズアカデミー時代の恩師・小笠原満男氏を彷彿とさせる、チームの重心となるようなボランチへと進化しており、一日も早いプロ入りが期待される。