日本が誇る大相撲のロンドン公演が、10月15日から19日まで歴史あるロイヤル・アルバート・ホールで開催された。
大相撲がロンドンで行われるのは、1991年以来34年ぶりのこと。
『BBC』は「大相撲へようこそ。今回のイベントでは、40名の精鋭力士が、紀元前23年にまで遡る歴史を持つ相撲の技を披露する。ロンドンのヴィクトリアン様式の会場は、土俵の上に6トンもの屋根が吊り下げられ、様変わりした。多くの人にとってロンドン場所は初めて生で相撲を観戦することになるが、その期待が裏切られることはない」とその様子を紹介していた。
そうしたなか、ロンドンにある世界的サッカークラブであるチェルシーもこの話題に反応し、「今週は大相撲がやってくる!今年は初めに(チェルシーのホームスタジアム)スタンフォード・ブリッジに力士一行をお迎えした。ヨイショ!」とSNSに投稿していた。
日本相撲協会公式SNSによれば、昨年末にロンドン公演についての会見を現地で行った際にスタンフォード・ブリッジの視察を行ったという。
チェルシーはこの夏に開催されたFIFAクラブワールドカップで優勝した強豪で、選手の総市場価値は11.4億ユーロ(約1982億円)にもなる。
『Guardian』によると、1871年開場のロイヤル・アルバート・ホールは、今回の大相撲開催のために、特別な対応をしたそう。
プログラムディレクターは「最大200キロの重量に耐えられる新しい椅子を調達して購入しなければならなかった。通常の基準は100キロなので」、「(食事代も)かなりの額。卸売業者がヌードルの在庫を切らしてしまったほど大量に注文した」と話しており、トイレも補強する必要があったとのこと。