FW上田綺世とDF渡辺剛の日本代表コンビが所属するオランダの名門フェイエノールト。
UEFAチャンピオンズリーグ予選では無念の敗退となったが、リーグ戦では開幕から8試合負けなしと絶好調だ(7勝1分)。
加入3年目の上田は、8試合で8ゴールと得点を量産。新加入の渡辺も欠かせない存在になりつつある。
そうしたなか、オランダの名物記者ヴァレンタイン・ドリーセンは、『De Telegraaf』のポッドキャスト『Kick-off』でこんな指摘をしていたそう。
「チーム編成と選手獲得はまったく異なるものだ。
(フェイエノールトのテクニカルディレクターである)デニス・テクルーセを見てみろ。
日本人選手が最も顕著な例だ。上田は本当に開花したが、まったくの予想外だった。ただ、もうひとりの日本人選手がそれに大きな役割を果たした。
フェイエノールトは彼を獲得した。そうすると、2人の日本人選手によるコンビネーションが生まれた。見知らぬ街、見知らぬ国で一緒だとより安心できる。
この点で、テクルーセは、選手単体しか見ていないアヤックスの(テクニカルディレクター)アレックス・クローシュよりもはるかに優れている」
28歳の渡辺は、この夏にベルギーのヘントから移籍金800万ユーロ(約14億円)でフェイエノールトに加入。ロビン・ファンペルシー監督は、渡辺の存在が上田に好影響を与えたと語っている。
アヤックスもオランダが誇る名門で、この夏には日本代表DF板倉滉をドイツのボルシアMGから獲得した。オランダ1部リーグで最多となる36度の優勝を誇るアヤックスだが、近年はやや低迷しており、今季も4勝4分1敗の4位と低調。
ドリーセンは、選手補強を比べると、アヤックスよりもフェイエノールトのほうが優れていると評価しているようだ。