2023年12月からタイ代表を指揮してきた石井正忠監督。
タイサッカー協会は21日にその石井監督との契約解除を発表した。
監督のマネジメント手法がテクニカルチームの評価と一致していなかったこと、そして代表での成績が30試合中16勝(勝率53%)にとどまっていることが理由と説明。
「協会の方針と石井監督の運営方針およびチーム作りの方向性が一致しないと判断した」とのこと。そのうえで、これまでの尽力に感謝しつつ、今後の活躍を祈るとも綴っている。
58歳の石井監督は、順天堂大学を経て、鹿島アントラーズなどでプレーした後、指導者に転向すると鹿島をJ1優勝や天皇杯優勝などに導いた人物。2020年からタイに活躍の場を移すと、国内強豪クラブのブリーラムを経て、代表監督を務めてきた。
その石井監督は、自身のSNSにこのようなメッセージを綴っていた。
「私は本日10:00『2試合の台湾戦の振り返りをしましょう!』とタイサッカー協会に呼ばれた。
そこで、振り返りが終わった後、『本日契約解除をする』と突然言われた。理由は『各年代の代表スタッフを変えたいから』?という理由で(原文ママ)。
気持ちの整理ができなかったので、『また次回話をしましょう』と同意とサインはしなかった。そして午後に解任の発表。
何て不誠実な人達なんだろう。今まで我々タイ代表を応援してくださった皆様。本当にありがとうございました。」
タイ代表は今月行われた2027年アジアカップ予選の台湾戦に2-0、6-1と連勝。その総括をすると協会に呼び出された石井監督は、直後に突然契約解除を通告されたそう。
気持ちの整理がつかなかったため、返事は保留したそうで、一方的に解任されたことに憤りを感じているようだ。ただ、応援してくれた人たちには感謝しているとのこと。
一部タイメディアも「電撃解任!」とこのニュースについて伝えている。