欧州の強豪から伏兵まで、多彩なクラブがしのぎを削るUEFAヨーロッパリーグ(EL)。第2節までの全日程が終了し、第3節の試合が欧州各地で行われている。
そうした中、フランスの名門リヨンが思いもよらないハプニングに見舞われた。
フランスメディア『ル・ドフィネ・リベレ』は22日、リヨンがユトレヒトに1-0で勝利を収めた先月25日の試合で決勝点をアシストしたアルジェリア代表FWラシド・ゲザルは「出場資格がなかった」と報道。ユトレヒトはUEFAに対して苦情を申し立てていると伝えた。
リヨンは負傷したガーナ代表FWアーネスト・ヌアマの穴を埋めるため、先月5日にゲザルを緊急補強した。
しかし、オランダメディア『Voetbal Primeur』などは、「ゲザルはELの選手登録締め切り期限である9月2日を過ぎてから登録された」と指摘。UEFAは同選手の登録を大会規定(第31条・Player Lists)に照らして不適格と判断し、次の登録期限まで出場できないとの見解を示したという。
これを受けて、初戦でゲザルのアシストによる失点が敗戦に直結したユトレヒトは、UEFAに苦情を申し立てた。
UEFAはすでに規律調査を開始しており、ゲザルは直後のEL第2節レッドブル・ザルツブルク戦ではメンバーから外された。
『ル・ドフィネ・リベレ』は、「この影響は一時的な選手出場停止にとどまらない可能性がある」と伝えた。
それでも、同じくフランスメディア『RMC Sports』は、UEFAが誤って承認した可能性もあるため、その場合はリヨンが追加で制裁を受けるリスクはないと伝えている。
リヨンは23日、日本人DF常本佳吾が所属するスイスの名門バーゼルをホームに迎える。
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