10月19日にフランスのパリにあるルーブル美術館で起きた強盗事件は世界的話題になった。
犯行時間はわずか8分ほどで、8800万ユーロ(約156億円)相当の宝石など8点が盗み去られた。
『Le Parisien』などによれば、現地水曜に行われたフランスのサッカー1部リーグ、パリFC対リヨン戦において、事件の容疑者が当局に逮捕されたという。
試合はパリFCの本拠地スタッド・ジャン=ブーアンで行われたが、容疑者ら4人がスタジアムに向かう行列に並んでいた際、仏内務省の特殊部隊によって拘束されたそう。
試合開始は午後9時5分からで逮捕劇があったのは午後8時30分頃。容疑者らは不意を突かれたために、特に騒ぎになることもなく逮捕に至ったとのこと。
検察官は、逮捕された容疑者の1人が「捜査当局のターゲット」だったことを示唆。DNA鑑定の結果、強盗事件に関与していたことが確認されており、逃走を手助けしたバイク運転手のひとりとされている。
他の3人は、容疑者の取り巻きで、検察官は「彼らは事件に関する情報を提供してくれる可能性がある」としており、直接的には関与していない可能性があるようだ。
当局は100人ほどの捜査体制を敷いており、現時点で容疑者7人が逮捕されているものの、盗まれた宝石類の行方は依然としてわかっていない。
なお、パリFCは1969年に創設された後、翌年にパリ・サンジェルマンの前身クラブと合併するも、1972年に両クラブは分離。
2024年からはルイ・ヴィトンなどを傘下に持つLVMHの筆頭株主であるアルノー家が実質的にクラブを保有しており、今シーズンは46年ぶりに1部リーグに戻ってきた。そのパリFCは1日にアウェイで南野拓実が所属するモナコと対戦する。