[2025JリーグYBCルヴァンカップ決勝、柏レイソル 1-3 サンフレッチェ広島、11月1日、東京・国立競技場]

柏はJリーグ杯決勝で広島に1-3で敗れた。

2013年以来3度目の制覇を目指したが、力及ばず。この日、東洋大4年DF山之内佑成(JFAアカデミー福島U-18)は柏の選手として先発出場したが、自身のパフォーマンスにきびしい評価を下した。

東洋大の仲間たちに送り出された決勝戦

現役大学生として大舞台に立った。

東洋大の山之内は、大逆転勝利したJリーグ杯準決勝第2戦のJ1川崎フロンターレ戦に続き、ファイナルの舞台でも先発出場。

来季の柏内定が決まっている22歳は「素晴らしい舞台だった」と、6万2466人が詰めかけた国立での一戦を振り返った一方で、自身のパフォーマンスをきびしい口調で評価した。

ルヴァン杯決勝の舞台に立った山之内

「僕自身、技術のところやポジションのところも含めたすべてにおいて、何もできなかった。改善点を見いだす前に、まずは自信を持ってプレーするところから、ちゃんとやらないといけないと思いました」

準決勝第2戦では2アシストを記録し、柏の決勝進出に大きく貢献。試合後には、決勝戦帯同が未定だと明かしていたが、東洋大の井上卓也監督と話し合って許可を得ると、「タイトルを取ってこいよ」とチームメイトたちやスタッフからエールをもらった。

サイドを駆け上がった山之内

自身をここまで成長させてくれた東洋大への感謝があったからこそ、より一層悔しい敗戦となった。

右ウィングバックの位置で先発し、サイドを果敢に駆け上がる攻撃参加を見せたが、広島の堅守に阻まれ続けた。

大学生と思えない毅然(きぜん)としたプレーを大舞台で披露した一方で、「何もできなかった。それだけです」とまったく納得していない。

悔しさをにじませた山之内

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「こういう舞台で何もできなかった悔しさをバネにじゃないですけど、与えられた場所で頑張りたい」と決意した山之内。22歳は柏での飛躍を誓った。

(取材・文 浅野凜太郎、写真 縄手猟)

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