小川航基、佐野航大、塩貝健人の日本人トリオが所属するオランダ1部NECナイメーヘン。

22歳の佐野は、今年6月に日本代表にデビューし、兄である佐野海舟(マインツ)とともに代表戦のピッチに立ったことが話題になった。

22歳の佐野航大は、岡山県出身で、鳥取県の米子北高校を経て、ファジアーノ岡山でプロデビュー。19歳だった2023年夏にNECへ引き抜かれると、欧州での評価を高めてきた。

中盤の幅広いポジションでプレーできるほか、急造センターバックとしてのプレーに対応できるほどの高いサッカーIQを誇る。

この夏には引き抜きが噂されていたが、NECのCEOウィルコ・ファン・シャイクも移籍する寸前だったことを認めた。『ESPN』の番組に出演した同氏は、こう述べたという。

「かなりのビッグクラブが真剣な関心を示していた。

我々はマルセル・ブークホーンとミーティングを行い、『もし誰か(佐野獲得を狙うクラブ)が来るなら、少なくとも1000万ユーロ(約17.7億円)のオファーが必要だ』と言った。彼は我々にとって非常に重要な存在だったからね。

我々はチームを維持すると約束した。時には異なるアプローチを取らざるを得ないこともあるが、佐野には計り知れないポテンシャルがある。彼はまだ22歳で、一緒に成長していきたい選手だ」

佐野にはメガクラブから関心が寄せられていたが、1000万ユーロ以下で売却するつもりはなかったとのこと。

佐野も!兄弟で日本代表になった「最強ブラザー」11名

マルセル・ブークホーンは、オランダで屈指の資産を持つ、ナイメーヘン出身の投資家。地元NECの熱心なサポーターでもあり、クラブの財務的な安定を支えるために多額の資金を提供してきた人物でもあるという。

【厳選Qoly】なでしこジャパン、ニールセン体制での「進化」のカギを握る5名の選手