日本代表で背番号10を背負ってきた堂安律。
昨シーズン、ドイツ1部フライブルクで10ゴールと活躍すると、同じドイツ1部のフランクフルトに2100万ユーロ(37.3億円)ほどの移籍金で引き抜かれた。
27歳になったレフティは、8月の時点で4ゴールを記録するなど新天地でもさすがの活躍を見せていたが、9月以降は得点がない。
1-1の引き分けとなった直近のハイデンハイム戦では後半途中に交代となり、「加入以降で最も弱いパフォーマンスのひとつ」と指摘された。
『Bild』によれば、堂安が加入直後の勢いを失っている理由は2つあるという。
ひとつ目は、相手チームの対策が強化されたこと。序盤好調だった堂安に対して、対戦相手は警戒を強め、2人がかりでマークすることが多くなっている。
そして、ふたつ目は、フランクフルトのフォーメーションが変わったこと。
シーズン当初、堂安は4-2-3-1や4-3-3システムの右サイドハーフや右ウィングで起用され、常に相手ゴールの近くにいた。
ただ、その後、ディーノ・トップメラー監督は、3バックにシステムを変更。右のウィングバックにポジションが変わった堂安は、守備への関与が増し、より広い範囲をカバーしなければいけなくなった。
コーチ陣はこのポジション変更で堂安の強みが失われ、攻撃への関与が減ることを認識していたものの、最近の失点数の多さを考えると、3バックにするしか選択肢がなかったようだ。
フランクフルトは、今シーズンのリーグ戦9試合で19失点しており、これはリーグワースト2位。また、UEFAチャンピオンズリーグでは3試合で11失点、これはアヤックスと並んでワースト1位タイ。
堂安はチーム事情でポジション変更を余儀なくされたものの、新しい役割に不満は抱いておらず、チームファーストで考えているとのこと。
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実際、堂安は日本代表の3-4-2-1システムにおいて右ウィングバックとして活躍している。ただ、フランクフルトでは得点に関与する機会が減る現状にあるようだ。