ライアン・バートランド (チェルシー)
アシュリー・コールの背後を虎視眈々と狙う、超攻撃的サイドバック。
イングランド代表不動の左サイドバックであるアシュリー・コールと同様に元々はFW出身で、それ故に、スタートポジションこそサイドバックであるとは言え、その攻撃スタイルはウィンガーそのもの。高速シザースやキックフェイントを織り交ぜた、タッチラインプレイを得意としており、サイド奥深くを抉るだけではなく、相手を抜ききる前に質の高いクロスを放つことも可能であり、さらには、プレイスキッカーとしての才もありとそのプレースタイルは幅広い。
イングランド代表監督ロイ・ホジソンも注目していると言われ、新シーズンの活躍次第では、一気にクラブと代表の両方で左サイドバックの座を争う可能性も。
スティーヴン・コールカー(トッテナム)
恵まれた身体能力と筋力を活かしたパワフルな守備はプレミアリーグでも十分に通用するレベル。
20歳とは思えぬほどの完成された肉体を持ち、その対人戦の強さは、昨季にレンタルで加入したスウォンジーで証明済み。今季の目標はトッテナムで出場機会を得ることになるだろうが、潜在能力は申し分なく、ヴィラス=ボアスが準レギュラークラスとして抜擢してもおかしくない。
なお、少年時代は4年連続で400m走の地区チャンピオンだった。
ジョシュ・マッケクラン(チェルシー)
チェルシー・アカデミーが輩出した、早熟の俊英。
ユースチームに所属していた頃から「弱点のない完璧な選手」と称されたタレントで、パスセンス、キープ力、得点力はどれも取っても非凡。さらに、的確なプレッシング、トランジションの早さ、試合の流れを読む戦術眼など、攻撃面以外でも優れた才能を持っているだけではなく、U-17代表では率先してチームの盛り上げ役に回るなど、パーソナリティーも高評価されることが多い。課題は線の細さ。
ちなみに、McEachranという名はイギリス人ですら「何て読むの?」と困惑するもので、日本語版Wikipediaではマクイクラン、その他のメディアでもマッキークラン、マッカークランなど、彼の表記は何通りも存在するが、現地ではマッケクラン(マッケークラン)が主流になっている模様。
レイヴル・モリソン(ウェストハム)
アレックス・ファーガソンが「クラブ史上最大の発見」と称賛した大器
高速ドリブルの切れ味、そして、そのボールコントロール、パスセンスにシュートとどれを見てもハイレベルで、ポジションを問わない自由なプレースタイルも特徴。過去には「クリスティアーノ・ロナウド」や「ライアン・ギグス」と比較する声もあった。
上記のようにユナイテッド時代には厚く期待され、2011-12シーズン途中にウェストハムへの移籍を決めた際には大きな驚きもあったが、2012-13シーズンはその決断が間違いでなかったことを証明するためのシーズンになるかもしれない。
ただ、名前を羅列するだけでは味気はなかったので独自の寸評もつけてみたが、いかがだっただろうか?まだ、新シーズンのプレミアリーグの見所を決めていないのであれば、彼らに注目してみるのも面白いかもしれない。