13位 スウォンジー @SwansOfficial
プレミアリーグに上がってきた時から、基本的にチームとして上乗せがしきれていないという弱点を抱えるクラブ。上がってきた時のインパクトは凄まじかったが、なんというか思うように上手く変化が進まないのだ。下手にマルティネスとロジャースという、ポゼッション野郎共によって長年をかけて作られたことによって、逆にそれしか出来なくなった感が否めない。後ろでボールを回すだけ回してとりあえず強豪の爆発的な攻撃の回数を減らし、攻撃では無理をしないで出来る限り個人で特攻するという「消極的なポゼッション」の使い手として今も頑張っているが、恐らくフロントはそれに満足していないのだろう。とりあえず前者を踏襲して似たようなサッカーをしていたラウドルップの首を飛ばし、ギャリー・モンクさんとかいう古株を指揮官に。来季も彼に任せるということで、チームの問題は内部の人間の方が理解しているということだろうか。予想はしていたけどミチュの覚醒が見事に終了したので、ボニーとシェルビーを獲得。その2人がそこそこよくやってこの順位なのだから、やはり上を目指すには何か根本的な改革が必要なのだろうとは思われる。選手の覚醒に頼らないチームの完成には、攻撃面での細かい組織化が必要不可欠になるだろう。
ウィルフレード・ボニー
予想以上に良くやってくれた新加入FW。カレン・ロバートの元同僚であり、オランダではパワーを生かして無双していた。オランダリーグで無双してステップアップする選手には稀に地雷が隠れているような気がするが、彼はその枠には収まらなかったようだ。リーグ戦16得点は立派。チームの方針をある意味で変化させてのガテン系の獲得に伴い、大きなプレッシャーがあっただろうが、なんか天然っぽい雰囲気なので大丈夫だったのだろうか。良くわからない。彼の獲得の後、スワンズのちびっ子たちは、練習でパワーに驚いて大騒ぎしていたようだ。可愛い。
アシュリー・ウィリアムス
いい加減ステップアップすると思っていたら、もう29歳になっていた人。スワンズの扇の要であり、とにかくシュートをブロックするセンスがとんでもないCB。シュートのところにめっちゃいる人である。スワンズの攻撃サッカーを地味に支えているので、もう少し救われてもいいと思う。
ジョンジョ・シェルビー
リバポ時代にスアレスと組んでから、飛躍的な成長を遂げたスキンヘッド。最初はとにかく気が弱くて、大事なとこでは何も出来ない子だったが、スアレスさんの貪欲なプレーと組むようになると徐々に変化が見られるように。スアレスとのポジションチェンジを求められる状況で、非常に成長していった印象である。スアレスコーチ、優秀。積極的に動きながら攻撃に関わり、ポジションが入れかわっていくような難しい局面でも周りの選手を生かすようなプレーをこなすことが出来るのが特徴で、スワンズにとってはピッタリ嵌る選手だった。
ミシェル・フォルム
守護神のレベルが総じて高いプレミアで注目されることはそこまで多い訳ではないが、スワンズで鍛えられた足元のセンスのある安定したオランダ人GK。もう少し球際の強さが出てくれば、ステップアップの可能性もありそうだ。