ユニバーシアードで使用され、2018年W杯では会場の一つに。なにより2008年、2009年とロシア・プレミアリーグ連覇を達成したタタルスタンの象徴、ルビンの新しいホームとなるため、新スタジアムはまさに国の威信をかけた豪華仕様となっている(下はスタジアム公式の紹介動画)。
カザンカ川に浮かぶ睡蓮を思わせる独特な形状の屋根が印象的な「カザン・アレーナ」。
“City in the city”と銘打たれているように、70のボックスシートにジムやレストラン、ミュージアムなど様々な施設を備え、来年開催される世界水泳選手権では仮設プールを設けて会場の一つとなる。
特に目を引くのが、スタジアムの正面外壁に設置された超巨大ビジョン(動画 4:52から)。
3つの巨大なLEDディスプレイの総面積は、なんと3700平方メートル!
国際規格のサッカーフィールド(105m×68m)の半面以上という世界最大級の大きさを誇り、同規模のスタジアムとしては破格の144億ルーブル(約410億円)という建設費もうなずける。ちなみに設計したのは、ロンドンのエミレーツや新ウェンブリー、オリンピックスタジアム、南アフリカのサッカー・シティなど世界の名だたるスタジアムを手掛けてきたアメリカのポピュラス社(POPULOUS)だ。
ロシアW杯のスタジアムでは他にソチの「フィシュト」も一応試合を行える状態だが、今年の冬季五輪でも使用されたスタジアムは現在、W杯に向けて増席などの改修工事を実施中。
よって、次にオープンを迎えるのは首都モスクワの「オトクリティエ・アレーナ」となる。
На строительстве спартаковского стадиона
#ОткрытиеАрена pic.twitter.com/seC9Le2Odh
— Открытие Арена (@otkritiearena)
2014, 8月 13
【追記】「オトクリティエ・アレーナ」に関する続報はこちら。⇒ 『ロシアW杯、モスクワの新スタジアムがオープン!日本の篠塚一平が早くもプレー』