【DF編】頑張るヤング、泣きたいセンターバック。

人がいません。頭数もそうですし質もアレ。まず守れないしビルドアップがままならない。

開幕前からわかっていたことなんですが、同じ当たって砕けろタイプがモロ被りな上に大変賢くないという。でもって怪我なり退場なり、スクランブルな状態が一時期ありまして、キャリックが一番まともなCBだよね、ってときもありました。わかってる相手はまず前からここ潰しに来ます。

ロホに関してはタイプ的には既存のCBとモロ被りなんですが、左利きであの時市場に出ていたCBの中では手を付けられた選手なので仕方ありません。4バックの中央で守れる選手ではないのですが、SBや3バックの左としてはまあまあのクオリティだと思うのです。先日のプレミア座談会にてデミチェリスと真逆だから足せばいい、みたいな感じでしゃべっていたんですが、ラインコントロールとか連携して守ろうとかカバーリングに長けたCBがいま一人もいませんからね。みんな当たって砕けろタイプです。それでも二人より三人のほうがまだましだろう、ってことで後ろに三人並べていますけれども、オランダがブラジルでみせたそれには程遠い緩さです。

ウィングバックに関してはバレンシアもヤングも非常に頑張っておりました。特にヤングは昨シーズンより前から叩きまくっていたのが申し訳ないくらいに奮闘しておりまして、やっと最低限週給に見合う仕事っぷりかな、と思う次第であります。割りと高いんですよヤング。

【GK編】

デ・ヘア覚醒、以上。

【ファン・ハール】

大型補強と言われるも、本人も移籍組ともどもW杯明けで時間も人も無い中、野戦病院状態を乗り越えてこの順位はさすがなのかと。

ただし年末年始立て込んだ連戦の中で先を見過ぎて試合を落としているあたり、図太さと現実のバランスがよくわからなかったりします。お世辞にもピッチ内が効率的・効果的なパフォーマンスを見せているとは言えないからです。

チェルシー戦などで見せたリアクションに割り切った殴り合いを見せる一方、浪漫溢れる足元要求アクション人選でパッとしない試合をしたりしますので難しいところです。バイエルンの時のように、前半戦はフィットに費やして後半戦馴染んだところからフルスロットル、というようになればいいのですが、ブンデスと違ってここプレミアなので、バイエルンのような一人勝ちリーグのようには行きません。

とはいえ、スカッドがフルメンバーになって、プレミアとファン・ハールの色に染まり始めたらえらいことになりそうな感じはします。着火しなければ他の調子上げてきているクラブとCL出場権を争うことになるでしょう。

もうちょっとカウンター寄りに整備してください。ファルカオとディ・マリアさえどうにか馴染めばどうにかなると思います。

とりあえずCL出場権さえクリアできれば他に何も申すことはありません。費やした金の話はそれからにしましょう。


筆者名:db7

プロフィール:親をも唖然とさせるManchester United狂いで川崎フロンターレも応援中。
ツイッター: @db7seven

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手