27歳という若さでなぜJリーグへ?
しかし、当然ここで疑問が浮かぶ。
決してJリーグを卑下するわけではないが、ブラジルでも最高峰の身体能力と攻撃力でセレソンへと上り詰め、まだ27歳と若いコルテースがどうして日本に来るかということだ。
勿論それには理由がある。真相まではっきりとは分からないが代表へ呼ばれ、サンパウロでも活躍したことで有頂天になってしまったのか、2013年以降めっきりパフォーマンスが降下してしまったのである。
2013年上半期まではサンパウロのレギュラーを務めていたが、当時のチームはリベルタドーレスのグループステージを薄氷を踏む思いで突破。クラブは決勝トーナメントへ向け、経験豊富なDFチアゴ・カルレトを緊急補強すると、ここがブラジルの恐ろしいところで出場機会を突如失ったコルテースはあっという間にポルトガルの名門ベンフィカへローンに出されたのであった。
しかしここでも活躍できず、僅か半年で帰国。昨年は現ガンバ大阪のリンスが加入前に所属していた地方クラブのクリシウーマに期限付きで在籍したが、出場は21試合に留まっていた。
言いにくいことだがかつての輝きを失っている状況により獲得が容易になったというわけだ。