7月20日、『New Zealand Herald』は「2016年リオ五輪予選にあたるXVパシフィック・ゲームスで失格処分となったニュージーランド代表チームに、2人目の国籍違反者が見つかった」と報じた。
今月パプアニューギニアで行われていたXVパシフィック・ゲームスは、来年行われるリオ五輪のオセアニア予選を兼ねており、8チームが参加して優勝を争っていた。
しかし絶対的な優勝候補と目されていたニュージーランドは、準決勝を勝利で終えた後に対戦相手のバヌアツから『出場資格のない選手を起用しているのではないか」と抗議を受けた。
そしてオセアニアサッカー連盟が調査を行った結果、DFデクラン・ウェインに出場資格がないことが発覚し、予選から追放されることになった。
今回オセアニアサッカー連盟はさらにこの件についての調査結果を発表し、その中でニュージーランドにはさらにもう一人出場資格がない選手が入っていたことを指摘した。
その選手は、オークランド・シティでクラブワールドカップの出場経験があり、今年3月の韓国戦でA代表に招集されていたMFサム・バーフットであるとのこと。
サム・バーフットは1994年生まれの23歳。ロンドン生まれであるが2013年にニュージーランドに渡り、それからずっとオークランド・シティでプレーしているセンターハーフである。
しかし彼についても、
- その国で生まれている
- その国で生まれた親がいる
- その国で生まれた祖母、祖父がいる
- 18歳以降にその国で5年以上居住している
という帰化選手の代表入りに関する条件に一つも合致しておらず、ニュージーランドのユニフォームを着る条件をまだ満たしていない状況であった。
ただ、当該のバヌアツ戦ではバーフットはプレーしていないため、これに関して更なる罰則が与えられることはないとのことだ。
なお、この文書によればXVパシフィック・ゲームスに参加した8チームには6名の無資格選手が入っていたことが分かっており、ニュージーランドの2選手の他シオーネ・ファーオトゥシア(トンガ)、トエタシ・トゥイテレリーパガ(アメリカ領サモア)、ウイリアム・バンジョイ(パプアニューギニア)、ドン・マラハレ(ソロモン諸島)が違反であったと報告されている。