天性の機敏さでカバーリングに入った選手を交わしたネイマール。
すぐにでもシュートを打ちたくなるところであるが、ネイマールはまだシュートを打たなかった。
さきほど交わした選手がニアサイドのシュートコースを防いでいたのだ。
ここでネイマールが取りうるシュートの選択は2つ。他のシュートコースを探すか、この選手を剥がすかのどちらかである。
そして実際に取った選択は…
一瞬フェイクを入れて相手選手をわずかにズラし、ニアのシュートコースを空けてフィニッシュ。
この時、ネイマールの周りにはGKを含めて5人のアメリカ選手がいた。しかし、それらの選手をネイマールは1人で料理してしまったのだ。
時間にしておよそ4秒ほどのプレーだったが、ネイマールはゴールを奪うまでに瞬時のうちにいくつもの重要な判断を行いそれを正確かつスムーズに遂行している。
一見すると何でもないプレーであったが、ミクロな視点で見てみるとかなりレベルの高いスーパーなゴールだった。