21 / MF / アリ・カーシム・ハミード
かつてトップ下やウイングとしてプレーしていたアリ・カーシム・ムシャーリとは別人だ。アル・ミナーで台頭した19歳のボランチは、この大会で大きく名を上げた感がある。
昨年既にフル代表にデビューしているため今更という感もあるが、とはいえ飛び級で突然入ったこのチームで、すぐに欠かせない存在になるとは。
イエメン戦では途中出場であったが、それからの3試合は全てスタメン。一気にアブドゥル・ガーニー・シャハード監督の信頼を獲得したようだ。
守備をベースとしながらも、その右足から繰り出されるロングパスやサイドチェンジは展開を一気に変化させることが出来、プレイメイカーとしても重要だ。
彼から長いボールが何本も入ってくるようなら、日本代表にとっては苦しい試合になる事は必至。中盤を機能させないように圧力をかけたいところだ。
1 / GK / ファハド・ターリブ・ラヒーム
この年代のゴールマウスはこれまでサークル・アジャイルやムハンマド・ハミードなどが守ってきたが、今大会はこのファハド・ターリブがレギュラーを務め、その後ろをカーラル・イブラヒムが支える形になっている。
イラクのゴールキーパーといえば、特徴は圧倒的な反射神経だ。どの選手も体格は決して大型ではないが、シュートに対してのブロックはピカイチである。
ただ、その分決して弾いたボールの落としどころ、次のプレーに対する予測などには優れているというわけでもない。
単純にシュートを打っているだけではなかなか彼の牙城は崩せないかもしれない。しかし二の矢、三の矢を用意することで、彼の弱点を突くことも出来るだろう。